2011年07月02日

節電の夏

「暑さ対策による節電」

今年もすごく暑いですね。皆さんどう御過ごしでしょうか。

政府が電力使用制限を発令し、各企業、各家庭も様々な節電対策を模索しています。

自動車産業を筆頭に製造業は「土・日」操業を始めたようです。
「木・金」を休みとして土日に操業するそうですが、大手製造業が根づいている地域の各自治体の教育委員会等は、今相当慌てているようです。

自動車産業等が町の中心的産業となっている地域では、自動車メーカー並びに下請けを含めた関連企業に勤める従業員の方たちの中でも、共働きをしている人たちも相当な数に上ります。

土日操業になれば子供の面倒が見れない。
近くでお祖父さん・お祖母さん等、面倒を見てくれる人がいる方はまだいいですが、そうでない方たちも沢山います。

突然の生活環境の変化に簡単には対応できない。
各自治体も児童保育所等の増設を図っていますが、人員の確保等を含め大変なようです。

どうも、企業の計画等と自治体との疎通がスムーズに行われていなかった?ようで、確かに例え早めの疎通が行われていようと時間的余裕は少なかったでしょうが、相当慌てているみたいです。
市民生活においてとても重要な問題ですので、早急の解決がなされることを願います。




省エネルギーが重要なテーマですが、各種建築物の一次エネルギーの消費量の多くは「空調」「照明用」が占めています。

事務所ビル等では、空調関係が約50%、照明・コンセント用が約30%ほど。百貨店もそれら両方で約70〜75%ほどを占めています。
(病院やホテル等も、空調関係が多く、給湯用が占める割合も多い)

建物の使用時間が長い病院やホテル等の原単位は大きく、2交代制や3交代制で稼動している製造業の工場等も当然大きいです。


そのため、省エネルギーの手法として様々な対策があり、あらゆる場面で施しされています。

機械設備を使用して太陽光を利用する「アクティブソーラー」

機械力を使用せず、太陽光を利用する「パッシブソーラー」

外気を地中埋設管を経由して、地中の恒温性を利用し外気の予熱・予冷を行う「クールチューブ」(ヒートチューブ)

発電の際の排熱を冷暖房や給湯の熱源としてエネルギーの有効利用を図る「コージェネレーションシステム」
(ひとつのエネルギー源から電気と熱の二つを同時に取り出す)

地域のプラントにおいて製造された「冷水」「蒸気」「温水」等の熱媒体を、その地域の他の複数の建築物へ供給する「地域冷暖房方式」
などなど


また、外壁をガラス面とし、ガラス面の内側に壁を設けて蓄熱体とする「トロンブウォール」。外壁をガラス面とし、ガラスを前後に2重(2層)に覆い、空間を季節に応じて利用する「ダブルスキン」という手法もあります。
これは宝石店等でも有効活用できる手法ですね。


さて、一般家庭ではどのような手法、あるいは暑さ対策をすることによる節電が考えられるでしょうか。
多くの家庭で取り入れているのが、「よしず」などをぶら下げて直射日光を遮ることですね。
これは大変有効で、且つ、手軽にできる好例です。

夏場(夏至)の太陽は高いため、水平面の日射量が一番多く、また、南側鉛直面より、東西の鉛直面の方が日射量が多くなります。
一応、学問的には南北を中心とした左右(東西)の日射量は均等にみますが、実際に体に感じる感覚は若干東側鉛直面の太陽の照りが酷い。

夏場は、この東西側鉛直面が受ける(つまり、主に東西側壁)と水平面(つまり、主に屋根と地面)が受ける日射量や熱量等がものすごいものとなります。

夏場はこの方面側の熱対策が重要となります。

なお、夏の太陽は高いため、南側の「鉛直面」の日射量は少ないです。
(たぶん、皆さんが想像する以上に少ない)

通常の日本家屋では、南側の夏の太陽は庇で日射を遮ることができますが、最近の家屋は南側に限らず、庇のない家が増えてきました。

庇は太陽を遮るだけでなく、雨の多い日本では雨仕舞いに都合がよいですし、窓からの延焼の防止(正確には抑制)の役目もするのです。
つまり、最近は自然を無視した建築、家造りが非常に多くなっていますね… いにしえの工人たちが築いた家造りには重要な意味があることを知っておいていただきたいと願います。


私は仕事を平屋建の事務所内でもしていますが、この事務所には「素屋根」というものを施しています。

これは、建物の上にさらに屋根を施しているもので、簡単に言えば、建物の周りに車庫(の屋根)をかぶせたようなものです。
柱と梁の骨組みに屋根だけを付けて、事務所の上にかぶせているのです。

これをすると、当然ですが水平面の日射が遮ることができ、この事務所の素屋根は屋根だけで、側は外壁等は何も張っていませんので、事務所の屋根と素屋根の間の空間の熱された空気も停滞しません。

大げさな施しと思うかも知れませんが、骨組みに中古資材と屋根材はホームセンターで売っている安いトタン(プラス、その他の部材)を利用したものなので、それにかかった費用はしれています。
掛かった費用は、はっきり覚えていませんが15万円ほどではなかったかと思います。
(新品の場合は倍プラスαの費用は掛かると思いますし、手間代は別途ですが。)

その素屋根の東側に「よしず」を垂らして日射対策はバッチリです(笑)
(西側は高い壁があり日陰となっていますので、よしずは垂らしていません)

これを施すと当然ですが全然違います。エアコンも高い温度設定でもよく効きますし、カンカン照りではない日の場合は、エアコンなしの通風だけでも(あるいは扇風機だけでも)まかなえる日もありますので、かなり消費電力を節約できます。

小規模で、1階建ての(平屋建ての)店舗や事務所などにはお勧めの対策なんですが、やっている所は他に見たことがありません。

この素屋根は見た目は気にしない考えで施したので、見栄えを考えると、もっと綺麗な仕上げで造ることになりますので当然もう少し費用が掛かりますし、確認申請等の面倒もかかってきますからね。
やり方・工法次第では、それでもかなり安価でできるのですが…


自宅の熱対策には通風、換気、並びに断熱が当然ながら重要ですね。

屋根から来る熱はものすごいです。瓦などと違い、最近多いカラーベストの屋根材ではまともに屋根裏・小屋裏に熱が伝わります。

昔からの工法は、、下地材に無垢の野地板を隙間を空けながら張って行き、杉皮などの上に土を葺き、瓦を葺く工法で、相当な日射を防ぐことができましたが、最近の工法は、コンパネにルーフィング、カラーベストの乾式が多くなりました。
資材も工業製品ばかりの材料で、熱もまともに伝わります。

断熱材は必須ですが断熱材のみならず、最近では棟換気という工法があります。文字通り棟の部分から換気をするのですが、最近はやりのカラーベストの屋根にかなり有効です。

空気は暖かくなると(温度が高くなると)軽くなり、冷たくなると重くなります。
棟換気はその特性を利用し、軒裏等から給気し、棟の天辺から排気を促す方法です。

また、室内の換気経路ですが、ある高さで室内外の圧力差がゼロになる部分があります。
これを中性帯といいますが、室温が外気より高ければ、中性帯より下の開口部から上方へ流れ、外気より低ければ、中性帯より上の開口部から下方へ流れます。

条件によりますが、地窓と呼ばれる床面に近い位置に窓を施した部屋で、すごく風通しのよい部屋もありますね。

(追記: 温度差による換気量は、流量係数、開口部面積に比例し、上下窓(開口部)の中心間距離の垂直方向の「平方根」、室内外の温度差の「平方根」に比例します。)

冷房のある建物は、当然ですが気密性が高い方が効率がよく、消費電力を抑えられます。

また、夏季の一日の日射量を考えると、建物は東西軸を長くしたほうが有利となります。通常の住宅はほとんどがそうなっていますよね。

窓からの日射熱流入を抑える対策は有効です。
庇は当然のことながら有効ですね。

ルーバーなどは外部側に設置するほうが効果的です。西側の窓は太陽高度が低くなりますので、可動式の縦型ルーバーが効果的とされていますが、通常の水平ルーバーでも可動式ならば有効でしょう。

先に記したように夏場は水平面での日射量が多いので、家の周りに施されている「犬走り」などのコンクリートの土間からの照り返しは酷いので、何かその上に敷物をする等の対策も必要です。

打ち水も有効でしょうが、熱されたコンクリートはすぐに乾いてしまうので根気が要りますし、ずっと濡らした状態でないと蒸発による湿気を生んで、よけい蒸し暑くなってしまいます。

長くなるので今回はこれくらいで…
熱対策を施すことにより、省エネ・消費電力の節約になりますので、一考してください。


昔から日本では、「家造りは夏を旨とすべし」、と云われています。

雨が多く高温多湿の日本という国の気候を考えて、夏季での生活環境を主体に考えた家造り、並びに自然環境が建物に与える影響を考慮した家造りは、人にも家にも好ましい家造りとなり、そのような家造りは人に優しく、家は長持ちするという先人たちの知恵です。





「原発再稼動要請」

海江田経済産業相が原発の再稼動の要請をしました。
狂っているとしか言いようがありません。あり得ない要請です。

福島第一原発もまだ収束できていないこの状況下で、「各原発の安全対策は適切と判断できた」とは、どういう神経を持っていたら言えるのでしょうか?
現時点で、たったひとつの原発すら手に負えない状態なのです。

本物の詐欺師でもそのようなあからさまな嘘はつけない。
完全に国民を舐めて馬鹿にしているのでしょうね。どうしようもない。


しかし、彼のような政治家を生んだのは国民です。
このような政治家を生んだ国民も彼と同じレベルなのです。


日本経済のために原発を動かしたいのならば、「安全対策はまだ整っておらず、もしもの大災害が起きれば未曾有の被害を覚悟しなければなりませんが、経済の建て直しのために、死を覚悟した究極のリスクを背負っていただきたい。」と国民にお願いすべきなのです。

理解を得られる・得られないは別として、それが真剣に生きている責任ある人の行動と覚悟です。

日本国と日本人の将来のことを本気で必死に考え、その結論として、彼の頭の中で往きついた先の最善と思う考えが原発の再稼動なのならば言えるはずです。

子供騙しのような呆れた言葉でしか要請できないのは、真に国と国民のことなど何も考えていないので自分の考えに信念が持てないからです。

政治家として命を懸ける覚悟のない人はなるべきではない。
安易な志しで務められる仕事ではありません。






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元祖歌姫? シーナ・イーストンの曲をいくつか よろしければ…

化粧品メーカーのCMで使われ、日本でヒットした「リトル・テンダネス」は、なぜかフルバージョンがユーチューブにはありませんでした。
(CMの動画のみでした)


Just Another Broken Heart
http://youtu.be/ifBRP3p6nx4


Telephone Lines
http://youtu.be/izkWyWE9GCo


Morning Train
http://youtu.be/huNejF17gzg

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posted by マーキス at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

光と色の演出

「照明の妙」

様々な特徴を持ちながら、その個性的な輝きを楽しませてくれる宝石。

自然の鉱物を繊細なカットや研磨技術等で磨きあげ、宝石の商品として出荷され店頭に並びますが、宝石は光の反射によって、よりいっそう輝きますので、店頭のディスプレイも様々なモデリングを催して飾られます。

ユーザー自身も光にかざして眺めたりして楽しんだりしていると思います。

特にお店側にとっては、お客さんに商品をより綺麗にみせるために店内、あるいは店外に工夫を凝らし、お客さんの購買欲を促すことができるよう努力しています。


商品にライトを照らし、明るくみせるのは当然ですが、これは宝石をより輝くようにする効果のみならず様々な理由があります。

宝石に限らず、たとえば、町の歩道沿いなどに立ち並ぶお店のショーウィンドウなどは、店内と分離している場合も多い。
つまり、展示しているスペースの店内側にボード等を貼り、そこからは店内が見えず、その部分は完全にディスプレイスペースとなっている場合などです。

これはそのディスプレイされた商品を、外から見た人によりはっきりと見せるためです。

明るい場所から暗い店内を見た場合は、ウィンドウのガラス面が鏡面となり内部が見えにくくなります。これを「反射グレア」といいます。
その現象の特徴から、特に昼間は見えにくくなります。

そこで、ショーウィンドウのバックにボード等の壁を造り、店内とは分離し、すぐ後ろに壁を擁する展示物を照明することによって、視覚の盲点を補っているのです。

また、バックにボード等を施さない場合(ショーウィンドウからもお店の中が見える構造)は、照明の明るさ強さを外部より明るくしたり、あるいはお店によってはガラスに若干の傾斜を施すことにより、グレアを防止したりしています。

外壁面のショーウィンドウ等でディスプレイを施さない場合も、お店の方針や職種により、外部からも店内がよく見えるようにしたり、あるいは同じようにガラス張りの店舗であろうが、逆に外部からは見えにくくしているお店もあります。

これも照明の加減や照射角度、光の入射角度、あるいはガラスへの施し等により、工夫・調整していますし、できます。

ちなみに、南側に面した店舗は、直射日光を遮る庇がある店舗や奥まった店舗でない場合は、自然採光の変化が激しく、北側採光の店舗は安定した採光が得られます。(たとえば、美術館等は北側採光が望ましいと言えます。建物の形・構造等にもよりますが。)

ショーウィンドウ等の照度は750[lx]以上(750〜1500くらい)にしている場合が多いと思います。
(外壁面のショーウィンドウ、店内のショーケース等の種類の違い、あるいは目的の違いにより変わってきますし、それ以下の照度の場合もあると思います。)

また、照明によって展示物の陰影をつけるためには、方向性の強い照明を施すことによって立体感のある演出ができます。
逆に拡散性の強い光は柔らかさを演出できます。

照明は、その方式を大きく分けると、部屋全体を一様に明るくするための「全般照明」と、必要箇所のみ照らす「局部照明」、並びに、その併用の方式として「タスクアンビエント照明」があり、用途によってそれらを使い分けします。

ちなみに、視線から30°以内に高輝度のものがあるとまぶしく感じ、視対象物が見えにくくなります。これを「直接グレア」といいますが、そのような角度からの光源がほしい場合は、カバーを付けることにより対処していると思います。



展示対象物のバックとなる壁等のボード類やショーケースを上から覗く場合のパッド・ボード等の敷物類、あるいは店舗内全体で、宝石店の店舗は白等のシックな色合いを基調としている場合がほとんどです。

アパレルなどの派手な?色合いで様々な演出をしているのとは対照的ですね。

宝石店では、扱っている商品が宝石ですから、高級感や清楚感等の清らかでリッチな?イメージをかもし出さなければならないので、どうしても派手で軽い感じのする演出はできません。


また、室内で展示対象物を見るとき、「視作業」をするときは、視対象に入射する輝度と周りの輝度に差がありすぎる場合は、疲れが生じます。特に小さなものはよけい疲れます。

アパレル商品などと違い、宝石店の対象商品はもっと小さなものとなりますし、お客さんもその小さな対象物の「視作業」が、お店での主な行為となりますので、さすがにあまり凝りまくった演出はできません。

なので、宝石店などは単に高級感を出すという目的だけでなく他のことも考慮して、どちらかというと通り一遍のお店の施し様になるのです。


ただ、お店全体の雰囲気としてはそのような施しになりますが、部分的には様々なディスプレイとボード等、並びに特定の商品を対象にやや小さめの独立したショーウィンドウ等を使ったりの演出もしていますね。




「主役を引き立たせる色」

さて、宝石のように透明感のある石、特にダイヤモンドなどのカラーレス、あるいはそれに近いそれほど色が濃くない宝石等を演出するために、バックとなるものは、どのような色合いのものがより引き立たせるものとなるでしょうか?

透明感のある宝石は、かなり極端に言えばどんな色合いのものでもそれなりに?引き立たせることはできるともいえますが、あえて言えば、「青」 「緑」 「赤」 そして「黒」ではないかと思います。

これらの色の対比色(引き立たせる効果色)が「白」だからです。

「白」はもちろん、クリア色とは違いますが、これらの色をバックにすると映えるように個人的には思います。

特に「青」は「寒色系」ですので、低明度であり、「赤」のような「暖色系」の高明度のものより、対象物をより引き立たせやすいともいえます。

また、以前にもふれた、青〜青緑の色は低照度の場所で最も強く感じられる「プルキンエ現象」(視感度のずれ)というものが生じますので、対象物を引き立たせつつ、バックの色にも独特の印象を与え、視覚的に微妙で魅力溢れる演出ができるようにも思います。

皆さんも、ダイヤのリングやネックレスなどの商品のディスプレイ、あるいはルースなどを撮影したもので、青系の色のボードや布・生地等をバックにしたものも結構見掛けるのではないでしょうか?

綺麗ですよね。これに局部的な照明を当てるとさらに鮮やかに映える演出効果が見込めると思います。
もちろん、青系以外の色も、青とはまた違った魅力のある演出色となります。
(黒や少し濃い目のグレーなども、カラーレスの石だけでなく、カラーストーンも映えますね。)

また、「赤色」も紅白が映えるように、プラチナを基調とした宝石類は映えます。
但し、赤は高明度なので、映えるのは映えるのですが、バックがあまりにも目立ちすぎるように思いますし、少し派手です。
もちろん、ケースバイケースですが、もっと薄めのピンク色のほうが柔らかい印象を与えます。

Pd-vv3335.JPG以前ネットで見た、青系がバックの綺麗な写真の真似をしてみようと、厚みの薄いボードをダイソーで買ってきて、局部照明を当てて撮影してみたものです。

青の色が少し薄めのボードです。クラリティーのよいルースが被写体なので、もう少しバックの素材がよくてプロのカメラマンの方が撮れば、とても綺麗な写真が撮れると思います。



元々が透明感のある美しい輝きを放つ宝石ですが、この魅力的な石たちの煌めきがさらに倍増するよう、常に様々な「光と色の演出」が行われています。





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※ Marty Balin - Hearts
「マーティ・バリン」/ ハート悲しく

http://youtu.be/dIF74lH4KPM

いい曲です。よろしかったら…


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posted by マーキス at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤモンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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