2010年04月21日

ガーネット 古くから愛された守り神

ガーネット

ガーネットは古代エジプト・ギリシャ・ローマの時代から使い続けられ、愛されてきた宝石です。日本名では柘榴石(ざくろいし)です。

身に付けた者を守ってくれる守り神として、多くの冒険家たちが好んで使ってきた保護石で、友愛・真実・勝利の石です。
また、生命エネルギーを高める石ともされています。

属するものが多いガーネットのグループですが、モース硬度は大方7〜7.5。主にイメージされる色は「濃目の赤」です。
ガーネットのグループは他にオレンジ、グリーン、黄色などの色があり、ブルーはありません。

ガーネットのグループ・種類として、様々な名前のガーネットがあります。

グリーン系の「デマントイド」・「ツァボライト」やオレンジ系の「マンダリン」、他に「スペサタイト(スペッサータイト)」「グロッシュラー」「ヘソナイト」「アンドラダイト」「マリガーネット」、そして「ロードライト」「パイロープ」「アルマンディン(アルマンダイン)」など、様々なガーネットがあり、楽しませてくれます。


通常、ただ単にガーネットと呼ばれる場合は、濃い赤系の「パイロープ」「アルマンディン」を示す場合が多く、及び「ロードライト」もその中に含まれる場合も多いかもしれません。

「パイロープ」と「アルマンディン」は科学構成が違いますが、ちょっと見た目では区別がつきません。「ロードライト」はその中間ですが、これも見た目では区別がつかないと思います。

ガーネットの赤を象徴するこの種類のガーネットは、現在でも好んで多くの人に愛されていますが、市場価値・市場価格としてはそれほど高くありません。


市場価値として高いのは、 「デマントイド」・「ツァボライト」の美しいグリーンの色の石と、スペサタイトの仲間である、眩いほどのテリのある美しいオレンジ色の「マンダリン」でしょう。

また、珍しいものとして、カラーチェンジガーネットもあります。

上記のガーネットで質の良いものはコレクターに大変人気のあるもので、高く取引されています。

デマントイド・ツァボライト・マンダリンガーネットに関しては、また記事に取り上げてみたいと思います。
タグ:ガーネット
posted by マーキス at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

ツァボライト ガーネットのグリーンスター

輝くグリーン ツァボライト

P1010669.JPG
宝石の中では、まだ歴史の浅い新しい部類のルースです。

イギリスの地質学者がケニアとタンザニアの国境近くで発見したのが始まりで、その後、ティファニーが1974年にプロモーションし、世界中に知られることになりました。

名前の由来は、その地にある「ツァボ国立公園」(及びツァボ川?)の名前を取り、ティファニー社の社長が命名したそうです。


ツァボライトは私もとても好きな石で、その緑の輝きとテリの良さは大変美しいものです。

内包物にホンの少しのスラッシュインクル等が存在しても、質の良いルースはその濃く深い緑とテリのお陰であまり目立たず、僅かなインクルではその魅力を損なうものとはなりません。

ただ、薄い緑で色に深みがないルースはツァボと思わないほうが良いですし、そのようなルースは大方がインクルが多くて質のあまり良くないものが多く市場価値も高くないでしょう。
(あまり質の良くないものは、ビーズアクセサリーとして使われたりもします)

スピネルと同じく硬さがあり、その性質は宝石・ジュエリー製品として安定性があり、とても向いているものです。

種類としてはガーネットの一種で、 「グリーングロッシュラーガーネット」です。日本の市場では「グリーンガーネット」と呼ばれる場合が多いです。

通常、加熱処理等のエンハンスメントは行われない宝石で、常に自然の美しさを誇る宝石です。

大きさのあるルースは稀で、大きく質の良いルースは貴重なものとなり、コレクターに大変人気で市場価値が高いです。

大きくて質の良い、鮮やかなキャンディーグリーンのツァボを見つけたら、即買いです!
posted by マーキス at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月27日

マンダリン 煌くオレンジの閃光

マンダリンガーネット

この素晴らしく綺麗な宝石も比較的近年にナミビアの国境近くで見出された宝石です。

この鉱区は閉鎖されましたが、新たにナイジェリアで採掘され再びマーケットに登場することになりました。
(ナミビア産と他の産地との違いに関してはあまりよく知らないのでジックリ見比べてみたいです)

マンダリンガーネットの色は、他のオレンジ系の宝石とも違う眩いばかりのオレンジです。くすみのないオレンジのテリ具合は多くの人を魅了するでしょう。

マンダリンの魅力はその独特の色合いとテリなので、精巧なカットだとより美しさが増します。褐色の色合いが濃いものは避けたほうがよいでしょうし、マンダリンとは言えません。魅力も半減するでしょう。

「マンダリン」は「スペサタイト」の仲間です。スペサタイトはミャンマー・スリランカ・マダガスカル等様々な産地がありますが、マンダリンのような煌くオレンジの宝石は中々見つかるものではありません。
ガーネットの中ではとても希少ですので、値段もそれなりになります。(それでも「デマントイド」や「ツァボライト」ほどではありません)

あまり目にすることのない宝石でしょうが、質の良いマンダリンは本当に綺麗です。コレクションに是非入れておきたいルースです。


さて、「マンダリン」も含め、様々な個性で楽しませてくれるガーネットですが、その中でも一部の「パイロープ」には、宝石産業にとって大変重要な意味を持っています。
posted by マーキス at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月28日

パイロープ ダイヤモンドの指標

赤紫のパイロープが持つ もうひとつの重要な顔

ダイヤモンドは地中深くの安定領域に埋もれていたものが、噴火により様々な条件の合致により現れ発見されるものであり、ダイヤモンドを含んだ岩は噴火跡から採掘されます。

この岩が詰まっている噴火跡のパイプを「キンバーライト」といいます。
川底や川岸で採れるものは、そのおこぼれでしょう。

それは長い年月の風化により崩れ落ち、周りの地表・土が流れ込み他と見た目は同化し、探し出すのは容易なことではありません。

また、そのようなキンバーライトでも必ずしもダイヤが存在する場所とも限りません。
自然の様々な諸条件によって、偶然にもいくつかのキンバーライトの中にダイヤを大量に含んだものが存在するのです。


ただ、ヒントはあります。

ダイヤを含んだ岩が噴出されるとき、他の鉱物も一緒に噴出されます。その鉱物類はダイヤよりはるかに豊富です。

それらの鉱物はダイヤモンドの形成に深く関わっており、それらの鉱物がダイヤモンドを探し出す指標となります。

ダイヤが含まれているキンバーライトのそれらの鉱物の特徴と、そうではないキンバーライトで発見される鉱物の特徴には違いがあり、それがダイヤを探し出す手助けとなるのです。

ジョン・ガーニーという化学者が、ダイヤを含むキンバーライトから採取される鉱物の特徴を発見し、その指標となるひとつがクロムが多くカルシウムの少ない「パイロープ」でした。

「パイロープ」はアルミニウムを主成分とした柘榴石(ざくろいし)で、他にカルシウム・鉄・マンガン・クロムなどを含みます。
他に「クロム ダイオプサイド(クロム透輝石)」や「イルメナイト(チタン鉄鉱)」なども指標鉱物として、調査の対象とされたようです。


多分この調査方法の発見は、当時画期的なことだったのでしょう。
一大帝国を築いてきた「デビアス」にとっても、無視する事の出来ない脅威だったに違いありません。

「デビアス」の価格カルテルの支配の及ばないところに多くの供給源が現れることになれば、下手すればダイヤモンドの一大マーケットが根底から崩れる可能性もあるからです。

もちろん「デビアス」はその影響力と資本力、抜け目のない当時のデビアスの皇帝、オッペンハイマーの眼力により、その鉱山のほとんどを飲み込んで行ったのでしょうが・・・・・。
posted by マーキス at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。