2010年04月20日

ダイヤのカットプロポーション@

ダイヤのカットプロポーション@

P1000890.JPG
ダイヤには様々なカットがありますが、もちろん代表的なのは「ラウンドブリリアントカット」で、最もスタンダードなカットです。
通常はラウンドと呼んでいます。

17世紀にベネチアで考案され、ダイヤが最も美しく輝くカットとされています。


ラウンドブリリアントカットはキューレットを含む合計58面体のファセットで構成されています。

ファセットに関して、以前説明が簡略過ぎたのでもう少し詳しく説明すると、ファセットとは正確にはカットや研磨等を施した面のことをいい、テーブルの脇の部分は「ベゼルファセット」や「アッパーガードルファセット」、「スターファセット」などから構成されています。

つまり、そのような加工をされた面、あるいは自然にできた面(天然ファセット)もファセットといい、総表して「ファセットカット」などと呼びます。
角度の違う面で構成して光を屈折させ、ルースの内側からまばゆい輝きを見せるのが狙いです。
対照的なのが、丸い形・楕円の形の「カボッション」などです。

ですから正確にはテーブル面もファセットであり、クラウン部分は「4種類、計33面」のファセット面で構成されています。(ガードル含む)
ガードルより下のパヴィリオン部分は「3種類、計25面」のファセットです。(キューレット含む)


ブライダルジュエリーには、主にこのラウンドブリリアントカットが用いられ、正統で常識的且つ、清楚なイメージのカットプロポーションです。

メインストーンの周りに使う、「メレダイヤ」としてもよく使われています。

「メレ」とは小粒石のことで、通常0.2ct以下のダイヤを示しますが、実際にはそれほど大きくないものでもメインストーンにしてメレを散りばめたりしますので市場的需要としては、0.1ct以下のメレダイヤを使う場合も多いです。

メレだけを沢山散りばめた「ダイヤ バフェリング」(バフェとは石畳の意味)などのジュエリー商品も人気商品のひとつです。

また、リングの周りを同一の大きさ、同一のカット・形のダイヤで、1周ぐるりと並べた、「エタニティリング」があります。
「途切れる事のない永遠の愛」を誓う象徴として、結婚記念日等に夫から妻へ送られるリングです。
posted by マーキス at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤのカットプロポーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダイヤ 様々なカットで表情が変わる

ダイヤのカットプロポーションA


他の様々なカットプロポーション

ラウンド以外にも、もちろん魅力的な様々なカットがあります。
代表的なもので見てみましょう。

マーキスカット
P1000751.JPG両端を鋭くした楕円形のファセットで、個人的にとても好きなカットです。(当ブログ管理人のハンドルネームにしています)

ジュエリー製品としては、花びらを表現したり、メインのカラーストーンの周りを飾ったり、単品としてもとても魅力的なカットだと思います。
「マーキース」や「マーキーズ」と呼ぶ方もいます。

マーキスカットのダイヤをふんだんにちりばめた豪華なネックレスなど、大変見事で綺麗なものですよ。


プリンセスカット
P1010595.JPGその名の通り、高貴な?雰囲気を漂わせる正方形のカットです。
光の反射としては強いのですが細かく、それがやわらかで落ち着いた佇まいを魅せてくれる品のあるカットです。

スクエアカットのような大きめのテーブル面に底面をブリリアントカットで施した存在感のあるスタイリッシュなカットで、比較的新しいカットプロポーションです。

欧米で人気があり、最近では日本でも人気が高まっているようです。

エッジが欠けやすいので、ルースの取扱いには注意が必要です。


ペアシェイプカット
片方が楕円形でもう片方が尖っている涙型のカットで、ペアは「洋梨」の意味です。

中世ヨーロッパの貴族達がネックレスなどに好んで使ったハイジュエリーの大人の雰囲気のカットです。
上下(楕円と尖った部分)が非対称なので、独特のジュエリーデザインが楽しめるカットといえます。

リングの場合は尖ったほうを下に向けるので、指が美しく長く見えるデザインです。

様々なカラーストーンにも用いられるポピュラーなデザイン。


ローズカット
底面が平らなカットで、現在ではまず用いられないであろうカットです。古い時代の、いわゆるアンティークジュエリーのカットですね。

このカットは、ようはカット数が少なくてその分、光の屈折等によるルース自体の反射のキラキラ感は少ないです。

ただ、その分光が透過する率は高いはず。
そこでこのカットのルースを綺麗に輝かせるため、このルースのアンティークジュエリーの枠の殆んどはクローズドセッティングで、円枠の覆輪止めにしています。

つまり、ツメ止めで底面も見えているのではなく、底面が枠でスッポリ囲まれていて、上面のファセットのみ見せている枠作りです。

枠の底面の金属箔が鏡板となり、その反射を利用して美しく魅せる訳です。

古い時代は良質な石の採掘と計算されたカットではない時代でしたから、そのような枠作りでルースの質が若干おちるダイヤでも、全体的なフォルムの創意工夫により、お洒落なブローチ・ペンダント等が作られてきたようです。


バゲットカット
いわゆるステップカットで、長方形の形をしたカットです。これもカット面の少なさからキラキラ感は少ないダイヤといえます。

これは私が個人的に好きなカットのひとつです。
独特の透明感と煌きがあり、他のカットとは違う独自の存在感があります。
このカットを施すダイヤは、透明度が高い故に良質のダイヤが必要とされます。

透明感があるので、キズ・内包物が目立ちやすく、インクルの非常に少ないダイヤが必要であり、質の確かなダイヤに施されたこのカットの素晴らしい透明感と独特な煌きは何ともいえない魅力があります。

もう少し古い時代に比べると、パヴィリオンの部分も多角的にカットされているので、より素晴らし煌きを放ってくれます。


他にも、ハートシェイプカット(その名の通りハート型)、オーバルカット、テーパーバゲットカットや多面体のブリリアントカットなど、それぞれ特徴のある様々なカットがありますが、カラーや質に合っていて、何よりも自分が気に入ったものを購入するのが一番ですね。

あっ、写真がピンボケでイマイチです。申し訳ございません。
posted by マーキス at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤのカットプロポーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

ダイヤのカットB

カットについて
ラウンドブリリアントカット

958381_c-p.JPG  
「ラウンドブリリアントカット」
クリックすると大きな画像でみれます


ちょっと簡単に図を引いてみましたので、ルースのカットについてのおさらいです。
(自分で適当にサッと描いただけですので、あまり正確な図ではありません!特にガードルの斜線は画像変換時に上手く反映しませんでした。御了承下さい。)

ダイヤを横から見た図ですが、これが平べったくなっていても、逆にテーブルの幅に対して深さ(高さ)がありすぎてもよくありません。

理想的な深さにカットされれば、上から入った光が上手く反射して再び上から出て行きます。

クラウン・パヴィリオンの角度やガードルの幅、キューレットの幅(大きさ)などの違いにより美しさ・評価も変わってきます。

また、キューレット中心部からガードルエッジまでの水平距離に対する、パヴィリオンのロウワーメイン(ローワーメイン)両端(キューレットの少し上の鋭角の部分)8ヶ所のガードルエッジまでの距離の割合など、様々な角度と距離なども総合的にバランスが取れてなければなりません。


煌びやかな輝きを見せ楽しませてくれるダイヤですが、現在のような複雑なカットが施されるようになる以前は、美しい色が付いているダイヤ以外のカラーストーンの方が人気があったようです。

特に原石のままだと濁った水晶のようで、あまり魅力がありません。

カット技術が向上してから、
特にやはり現在のブリリアントカットが登場するようになってからダイヤの価値がさらに上がったのではないでしょうか。

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最初の頃は、劈開面を利用し八面体にカットされた「ポイントカット」が施されるようになり、その後、テーブルカットの原型が作られるようになりました。

さらに15〜16世紀にかけて様々なカットが施されるようになり、「オールドマイン」と呼ばれるブリリアントカットの原型・初期のカットが誕生します。

その後、記事にも前述した通り、1919年に数学者でもあったカット師の「マーセル・トルコフスキー」が理論的に数値を計算し、今日のラウンドブリリアントカットのベースとなるカットを考案しました。

ダイヤモンドは屈折率が非常に高く、これがダイヤモンドの輝きの素晴らしさにつながっています。(屈折率以外の様々な要素もありますが)
その効果を更に高めて、眩いばかりの輝きをみせてくれるのがこのようなカット技術です。

ダイヤをマクロレンズ等を使って撮影してみたことのある人は分かると思いますが、ペンライト等で光を当てたときの表情の変化の度合いに関してダイヤに敵うものはありません。

光の当て方・当て具合により千差万別の様々な表情を魅せてくれます。

他の天然のカラーストーンは、ダイヤほどの表情の変化は見せてくれないように思います。

ちなみに、宝石のマクロ撮影は非常に難しいです。
(私に腕がないだけ?)


御存知でしょうが、安価でダイヤの代わりとしてよく使われるものに、「キュービック・ジルコニア」というものがありますが、このジルコニアも屈折率が高く、肉眼でパッと見た感じはかなり綺麗です。

屈折率をはじめ、代用品・模造品・合成品との見分け方は、機械・器具を使うのはもちろんとして、他にも大雑把な見分け方もあります。
それに関しては、次の機会に。
posted by マーキス at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤのカットプロポーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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