2010年04月15日

ダイヤのカラー

ダイヤモンドの特徴 その2

「カラー」

ダイヤのカラーの話です。
「カラー」は無色透明に近いほうが価値があり、価格も高くなります。
「Dカラー」が最高で一番に位置付けられ、

「D・E・F」が 無色。
「G・H・I・J」が ほぼ無色。
「K・L・M」が やや黄味
「N〜Z」が 黄味

と位置付けがされていますが、必ずしも無色に近いほうが良いという訳ではありません。

確かにダイヤの特徴・利点である輝きと透明性から来る、イメージと美しさからすると、市場価値的にも、「D・E・F」カラーが一番と言えるでしょう。

特に商業的意味合いからは、例えばエンゲージリングは「Fカラー以上」が良いとされていますしね。
「無垢のイメージ」を損なわないためには当然でしょうし、やはり実際綺麗です。
当然、市場の「価格」の価値としては無色に近いほうが通常は高くなります。

実際の輝き・美しさ、そして需要と供給バランスですね。


ファンシーカラーダイヤモンド

黄色味が強いカラーやその他の様々な色をしたダイヤを、ファンシーカラーダイヤモンドなどと呼んでいますが、希少性があるので市場価格も高い。

窒素・ホウ酸・水素などの不純物が混ざることに依ったり、放射線からの結晶の変化などから色が付いているとされていますが、まだ科学的にも分かっていない部分もあるそうです。

ファンシーダイヤの中でも、「ナチュラル(天然)ファンシーカラーダイヤ」と人工的な放射線の照射などで色付けをした「トリートメントダイヤ」(トリーテッドと呼ぶ人もいます)があります。

もちろん天然カラーの方がはるかに価値があります。


ファンシーカラーダイヤの中でも人気があるのは、「ピンクダイヤモンド」でしょうか。
アーガイル鉱山でその殆んどが産出され(約90%)、ピンクダイヤはそのアーガイル鉱山の年間総産出量の0.1%しかないと云われています。

ファンシーカラーダイヤモンドは、これから益々希少になってくるのではないかという気がします。


カラーダイヤの表示方法として「ファンシービビッド」「ファンシーインテンス」などの色合いの濃さを示す表示方法が行われていますが、「ファンシービビッド」が単純に言うと濃い色合いで、市場価値も高いです。



ファンシーカラーダイヤのことは取り合えず置いといて、D〜Zのカラーの中でも個人的には 「UnderN (Very Light Yellow )」といわれる薄く黄色味がかった色はけっこう好きです。
(Nカラーより下をアンダーNといい、色目によりベリー・ライト・イエローやライト・イエローなどに判断されます)

値段的には安くなり、一般的には価値は低いとなりますが、なぜか黄色系の色は好きなんですよねー。

特にこのブログの私のニックネームにしている「マーキス」カットのダイヤが映える?色合いであり、ベリーライトイエローとマーキスの組み合わせは大好きです。

好みは人それぞれですので、皆さんも様々なダイヤ及び他の宝石を楽しんでみて下さい。



ファンシーカラーダイヤモンド及びカラーに関しては、まだまだ書ききれないので、いずれまた。
posted by マーキス at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

ダイヤのカラーA

ダイヤのカラーの話し2

「ダイヤのカラーは何故「D」から始まる?」


ダイヤのカラーは御存知のように一番無色透明なカラーは「Dカラー」で、その「Dカラー」がトップカラーの位置を誇り最高とされており、それから順にE→F→G→Hと下がります。

では、なぜ「Aカラー」からではないのでしょうか?

カラーグレードの等級制がなされるようになったのは近年のことと思いますが、最初はAやBも使われていたそうです。

ですが、企業・会社によりAやBの色の定義がまちまちであり、顧客からの苦情も絶えなかったそうです。

当時はまだきちんと確立された制度というものが存在しておらず、様々な制度が混沌としていたようです。

そこで、新たに確立された制度を定める必要性が生じたため、その制度を確立するにあたって、今までの経緯からの混乱を避けるため、それまで頻繁に使われていたA〜Cの次の順番にあたる「Dカラー」を一番無色透明である最高の位置と定めたのです。


もうひとつの説として耳にしたことがあるのが、Dカラー以上のものも存在するであろう可能性を考慮して、あえてその上を残したという説です。

ですが、やはり前述した説のほうがはるかに説得力があります。

現在のDカラーでも人間の目で認識できる中の鉱物の最高の透明度を示している訳であり、例えその更に上が存在すると仮定してもその差は判断できないほど極々僅かの差のはずです。

それだったらそのまま「Dカラー」とすればよいだけであまり説得力がありませんし、ビジネスの世界で往々にある出来事のことを考えると前述の説がやはり正解なのでしょう。

ちなみに「Dカラー」の透明度は相当なものであり、仮にそのダイヤでできた板があった場合、その透明度はガラスの比ではないと思います。
posted by マーキス at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月05日

「カラー 色彩」 視覚的な色の見え方

「色の見え方」

色とりどりの鮮やかなカラーで楽しませてくれる宝石。
今回、人間の色の見え方、色彩に関して話してみたいと思います。

以前の記事で、色には3属性があるといいました。

「色相(ヒュー)」:赤・黄・緑などの色あいを表す。(波長が関係)
「明度(バリュー)」:明るさの程度を表す。(反射率が関係)
「彩度(クロマ)」:色の鮮やかさを表す。(色の純粋さが関係)

上記が色の3属性です。

なお、黒・白・灰を「無彩色」といい、明度だけが関係します。他の普通の色を「有彩色」といいます。


では、視覚的な見え方にはどのような特徴があるのでしょうか。

「面積効果」
同じ色でも面積が大きくなると、明度・彩度、共に高く感じます。これを面積効果といいます。
同じHカラーだとしても、0.1ctのダイヤより、1ctや2ctのダイヤの方が「明るく鮮やかに」感じるということです。

宝石は物自体が元々小さなものなので、この「面積効果」をそれほどは感じませんが、例えば、家の外壁の塗り替えなどの面積が広く大きい対象物だと、この「面積効果」をより感じます。

塗装の色見本と実際に塗り替えした後の外壁を見て、イメージが少し違うという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
(面積効果だけの理由ではありませんが)

小さな色見本と広い面積で塗られた実際の外壁の色の見え方は違うはずです。

また、この面積効果の特徴から考えると、鑑定の際は対象物となる宝石の距離(観察距離)にも注意が必要だと思います。


「照度効果」
同じ色でも、高照度の所では、明度・彩度、共に高く感じます。これは当然でしょうし、イメージしやすいですね。

また、明るい所(高照度の所)では、緑〜黄の色が敏感に感じ取れ、暗い所では、青〜青緑の色が最も強く感じます。
(この現象を「プルキンエ現象」といいます)

当然、宝石の鑑定でもきちんと統一された照明の下に検査をされます。

作業面における水平面照度Eは、E=FNUM/A [lx(ルクス)] の式で求められます。(少し専門的になりますので、これ以上はやめておきます)

光源の色が変わると感じ方も変わってきますが、目が馴れると元の色に近づいて見えます。これを「色順応」といいます。
つまり、きちんとした色の見分けが必要な場合は、その光源に馴れるためしばらくは時間を置かなければならないということですね。
(他に「補色残像」や「記憶色」というものがありますが割愛します)


「明度対比」
同じ色でも、明度の低い色を「背景」にした場合は、実際の色よりも明度が高く見え、反対に、明度の高い色を「背景」にした場合は、実際の色よりも明度が低く見えます。

上記の特徴から鑑定の際、当然「背景」は大事なことであり、背景は白いソーティングパッドで統一された状態で検査されます。

これは「彩度」(鮮やかさ)に関しても同じような事が言え、「明度」と同じように「背景」に関係し、これを「彩度対比」といいます。


「誘目性」
沢山の色の中で、「目立ち易さ」を「誘目性」といいます。

一般に、高彩度の「暖色系」は誘目性が高いです。赤色などがそうです。
鮮やかな色のルビーやオパールの遊色のなかの赤色の遊色などは目立つということです。
(これはイメージが湧きやすいと思います)

緑色は「誘目性」が若干低い部類の色です。
結構目立つのではないか?と思うでしょうが、これは背景や近くにある他の色の「対比色」や照度や彩度が関係しているものと思われますし、この「誘目性」は心理的な影響もあります。


余談ですが、「安全色」と言われるものは、具体的な事物や抽象的概念を連想させる「色彩連想」を根拠に規定されています。

赤:禁止・防火・危険、等 
黄:注意、等
緑:安全・救護・衛生、等
青:指示・用心、等

などです。お馴染みですね。
一般的に連想される具体的あるいは、抽象的なイメージから、イメージしやすい色で決められています。

その「安全色」を引き立たせる効果のある「対比色」は、白や黒などの無彩色です。


色・色彩、あるいは照明などに関しては、他に「色調(トーン)」や「色の調和」、「配色」、「光(光束・照度・光度・輝度)」その他諸々、様々な事柄がありますが、かなり専門的な説明の仕方になってしまうと思いますので、割愛させていただきます。
ラベル:カラー 色彩 鑑定
posted by マーキス at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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