2010年04月14日

宝石の王様

宝石の王様 ダイヤモンド!

御訪問、誠にありがとうございます。
このサイトでは、宝石に関するあらゆる事柄に対して記事にして行きたいと思います。
特に宝石は好きだけど、まだそれほど詳しくない方にも分かりやすい記事を書きたいと思っています。

宜しくお願い致します!


さて、まずは宝石の王様?と言える「ダイヤモンド」から!

ダイヤは誰もが好きな宝石だと思います!キラキラの輝きが最高ですね。
無垢のイメージと高級のイメージからエンゲージリングの代名詞でもあります。

ダイヤの特徴としては硬い物質であることが有名です。
モース硬度と言って引っ掻きキズや磨耗などに特に強く、モース硬度は最高の値の「10」です。
その特徴を使って研磨材や硬いものをカットする場合などの工業製品としても用いられています。耐候性・耐薬品性にも強いといわれます。

勘違いしてはならないことは、引っ掻きキズやあるいはジワッと押しつぶすことなどには強いのですが、衝撃には強くはありません。
例えばハンマーで叩くと簡単に粉々になります。

この強さに関してはルビー・サファイアなどのコランダム系のほうが若干強いです。

耐薬品に関してはダイヤは強いほうと言われますが、宝石は基本的に薬品は近づけないほうがいいでしょう。清掃などは中性洗剤を薄めたぬるま湯等で拭いて下さい。



4C

ダイヤの品質を測る上で指標とされているのが、 「カラット」「クラリティー」「カット」「カラー」です。皆さんご存知ですよね。

クラリティー(透明度)で最高とされるのが「フローレス」。通常、市場で取引される最高とされるのが、フローレスの次に位置する「インターナリーフローレス」です。
次にVVS-1、VVS-2、VS-1、VS-2、SI-1、SI-2、I1、I2、と続きます。
VVS以上になるとインクルージョン(内部包有物・不純物・キズ)がほとんど認められず、綺麗で価格も上がります。
「インターナリーフローレス」になるとかなり高価ですね。

個人的にはVSクラスでも結構綺麗で十分だと思いますよ!パッと見た目はインクルも目立ちませんし、ほとんど分かりにくいです。

SIクラスになると、カーボンインクルやスラッシュインクルが若干目立ちます。
Iクラスになると相当インクルが目立ち、あまり綺麗なものではありません。


「カット」もその研磨の仕方により輝きが変わってきますので重要です。
その中で一番よいプロポーションが「エクセレント(Excellent)」です。
次に「ベリーグッド(Verry Good)」「グッド(Good)」「フェアー(Fair)」「プアー(Poor)」となります。
「グッド」までなら大丈夫かと思います。


「カラット」は殆んどの方がご存知だと思いますが、重さを示します。まあ、単純には大きさですね。
1カラットを超えると(少し言葉を崩して、1キャラアップなんて言っています)金額がグッと上がります。う〜ん欲しい(笑)






posted by マーキス at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月15日

ダイヤのカラー

ダイヤモンドの特徴 その2

「カラー」

ダイヤのカラーの話です。
「カラー」は無色透明に近いほうが価値があり、価格も高くなります。
「Dカラー」が最高で一番に位置付けられ、

「D・E・F」が 無色。
「G・H・I・J」が ほぼ無色。
「K・L・M」が やや黄味
「N〜Z」が 黄味

と位置付けがされていますが、必ずしも無色に近いほうが良いという訳ではありません。

確かにダイヤの特徴・利点である輝きと透明性から来る、イメージと美しさからすると、市場価値的にも、「D・E・F」カラーが一番と言えるでしょう。

特に商業的意味合いからは、例えばエンゲージリングは「Fカラー以上」が良いとされていますしね。
「無垢のイメージ」を損なわないためには当然でしょうし、やはり実際綺麗です。
当然、市場の「価格」の価値としては無色に近いほうが通常は高くなります。

実際の輝き・美しさ、そして需要と供給バランスですね。


ファンシーカラーダイヤモンド

黄色味が強いカラーやその他の様々な色をしたダイヤを、ファンシーカラーダイヤモンドなどと呼んでいますが、希少性があるので市場価格も高い。

窒素・ホウ酸・水素などの不純物が混ざることに依ったり、放射線からの結晶の変化などから色が付いているとされていますが、まだ科学的にも分かっていない部分もあるそうです。

ファンシーダイヤの中でも、「ナチュラル(天然)ファンシーカラーダイヤ」と人工的な放射線の照射などで色付けをした「トリートメントダイヤ」(トリーテッドと呼ぶ人もいます)があります。

もちろん天然カラーの方がはるかに価値があります。


ファンシーカラーダイヤの中でも人気があるのは、「ピンクダイヤモンド」でしょうか。
アーガイル鉱山でその殆んどが産出され(約90%)、ピンクダイヤはそのアーガイル鉱山の年間総産出量の0.1%しかないと云われています。

ファンシーカラーダイヤモンドは、これから益々希少になってくるのではないかという気がします。


カラーダイヤの表示方法として「ファンシービビッド」「ファンシーインテンス」などの色合いの濃さを示す表示方法が行われていますが、「ファンシービビッド」が単純に言うと濃い色合いで、市場価値も高いです。



ファンシーカラーダイヤのことは取り合えず置いといて、D〜Zのカラーの中でも個人的には 「UnderN (Very Light Yellow )」といわれる薄く黄色味がかった色はけっこう好きです。
(Nカラーより下をアンダーNといい、色目によりベリー・ライト・イエローやライト・イエローなどに判断されます)

値段的には安くなり、一般的には価値は低いとなりますが、なぜか黄色系の色は好きなんですよねー。

特にこのブログの私のニックネームにしている「マーキス」カットのダイヤが映える?色合いであり、ベリーライトイエローとマーキスの組み合わせは大好きです。

好みは人それぞれですので、皆さんも様々なダイヤ及び他の宝石を楽しんでみて下さい。



ファンシーカラーダイヤモンド及びカラーに関しては、まだまだ書ききれないので、いずれまた。
posted by マーキス at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鑑定書と鑑別書

宝石鑑定のお話し


宝石の鑑定には「鑑定書」「鑑別書」という2種類があり、
「鑑別書」はすべての宝石の鑑定を対象としています。

いっぽう、「鑑定書」は「グレーディングレポート」と呼ばれ、ダイヤモンドのみの鑑定を「4C」で分析して表すものです。

鑑定機関にも依りますが、「グレーディングレポート」は、4Cの分析結果と鑑定ダイヤのアップ写真、ルースの横から見た図を表示し、ルースのプロポーションを細かに記載しています。


カットグレードに関しては、「トリプルエクセレント」の場合、プロポーションレポートとして、もう一面「ハートアンドキューピット(H&C)」の写真と分析結果を示す記述がなされたレポートが記載されたりします。



トリプルエクセレント

「トリプルエクセレント」とは、カットの状態の @「総合評価」A「ポリッシュ(研磨状態)」B「シンメトリー(対称性)」の三つが「EXCELLENT」と評価されたものをいいます。

「エクセレント」及び「エクセレントH&C」は、ポリッシュかシンメトリーのどちらかが、「ベリーグッド(VeryGood)」の評価の場合です。

たまに「トリプルエクセレント」でも「H&C」が出ないものもあるようです。
市場価値としては、やはり「3Excellent H&C」 (トリプルエクセレント ハートアンドキューピット)が最高でしょう。


ハートアンドキューピットは、特別な証明条件で、下面(キューレット側・パヴィリオン側)から見ると、ハート型の模様が現れ、上面(テーブル側・クラウン側)から見ると、アロー(矢)型の模様が現れることから命名されています。


ちなみに、「テーブル」とは上面からみて、真ん中あたりの平になった部分をいい、「ファセット」とはそのテーブルの周りの脇の部分をいいます。

「キューレット(キュレット)」とは、下面の尖った部分のことです。
横から見て、幅が一番広く薄い部分の円盤?の部分のことは、
「ガードル」と呼びます。

横から見て、そのガードルより上の部分を「クラウン」、 ガードルより下の部分を「パヴィリオン」といいます。


「H&C」の場合はそうじゃない場合より、市場価格が当然高くなりますね。
「H&C」のジュエリーでは、ハートキュースコープという小さなスコープが付属で付いていたりするので、自分でスコープを眺めて楽しむことも出来たりします。



posted by マーキス at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の鑑定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宝石鑑定の話し そのA

宝石鑑定の話しA 

鑑別書

鑑別書は「鑑定書の話し その@」の冒頭で説明した通り、その他の宝石の鑑定及び、ダイヤの場合は、ルースではなく、ジュエリー製品として枠に納められたものの分析結果を表示したものです。

枠に収められた「セット石」の場合、その石が天然ならば、例えば「天然ダイヤモンド」などと記載され、
その重量は枠の地金にされた「刻印」の数値が記載されています。

また、例えば、コランダム系などの場合、「鉱物名:天然コランダム」、「宝石名:ブルーサファイア」などと記載され、「色の改善を目的とした加熱が行われています」などのコメントも表示されています。

鑑別書は、その石が、天然石なのか合成石なのか模造石なのか、天然ならば、人偽的な処理がされているのかを表示し、形状や重量、その他の科学的・物質的な分析を示したものです。

加熱処理がなされているかどうかは、高度な検査・分析が必要であり、その検査を必要とされる場合は、別途費用及び更なる検査日数がかかりますが、コランダム系のルビー・サファイアなどは通常は加熱処理がなされているものが殆んどで、そこまではしない場合が多いです。

例えば「非加熱のルビー」とう謳い文句で、その分析書なしの状態で購入した消費者の場合は、その真偽が知りたい場合が多いでしょうから、その意向のある人は、そのことに対する検査・分析を頼むことになります。


ソーティング

ソーティングあるいは、ソーティングメモと呼ばれ、いわゆる簡易鑑定書・簡易鑑別書の事です。
ビニールケースの中に入った、免許証サイズくらいの小さな簡易鑑定書です。

通常の鑑定書・鑑別書より記載された項目は少なくなりますが、商取引及び消費者への安心感を与えるために必要な分析結果は記載されており、内容が変わるわけではありませんし十分通用し、安価なことからも通常頻繁によく利用されされています。
内容の分析結果は間違いのないものですから。



鑑定検査機関

一般的に信頼の大きな機関の代表といわれるのが、
「中央宝石研究所」です。

この機関の鑑定書があれば、仮に売却する時も買取査定で高評価を受けるのではないでしょうか?
(分析結果の信憑性が高いという意味で、元々の石の質が悪ければ当然買い取り価格は高くはならないですし、同じ分析結果なら「中宝」のほうが信頼されるという意味です)

他の有名な検査機関は、「全国宝石学協会」「AGT(GIA JAPAN)」「真珠科学研究所」などで、俗に「A鑑」と呼ばれる機関で、この機関ならば、どの機関でも安心だと思います。

ちなみに私が鑑定を依頼する場合は、支店の場所も分かっていることと地理的な近さのこともあり、「中宝」に頼みに行きます。
posted by マーキス at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の鑑定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

情熱の赤 ルビー

コランダム

ルビーはコランダムという鉱物の一種です。
実は純粋なコランダムは無色で、僅かにクロム等を含みルビーやサファイアなどのカラーストーンの宝石となります。

クロムが1%ほど含まれて赤い色をしたものがルビーで、それより少ないものは薄い赤色となり(つまりピンク)、それは「ピンクサファイア」と呼ばれます。

つまり、赤い色をしたコランダム以外の多くはサファイアと呼ばれる場合がほとんどで、鉄とチタンが混ざると「ブルーサファイア」となります。

アルミ酸化物でクロムの微妙なバランスが色の起源となるルビーは貴重なものであり、特に大きめの石でインクルージョンの少ないルビーは稀で、大粒でクラリティーの高いルビーはかなりの高額になってきます。

大きさとクラリティーのバランスによっては、ダイヤよりも高額になる場合もあります。


ピジョンブラッド

ルビーの色も産地により若干異なり、特に有名な深くテリのある赤色した、「ピジョンブラッド」と呼ばれるルビーは、ミャンマー・モゴック産です。

たまに「ピジョンブラッド」の名前を使って高額で売りつける業者もいるようですので、注意が必要です。

「ピジョンブラッド」はあくまでも通称であり、学術的な名称でもありませんし、鑑定の正式な?記載方法にもなっていません。


宝石の価値を見極めるのは難しいですが、「色の鮮やかさやテリ」、「インクルージョンの有無・度合い」、「加熱処理か非加熱か」など、名称に紛らわされない判断が必要です。


大粒で「透明度」があり、誰が見ても魅力を感じる鮮やかなルビーを発見した場合は、「買い」(笑)でしょう。
posted by マーキス at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | コランダム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

サファイア 誠実と信頼の深き 青い惑星

コランダム2

コランダム系の双璧、サファイアは誰もに好かれている石です。
ルビーの赤以外のコランダムをおおよそサファイアと呼びます。
同じコランダムのルビーと並び、モース硬度はダイヤモンドに次ぐ硬さで「9」です。

サファイアの代表的な色はもちろんブルーです。

俗に「コーンフラワーブルー」と呼ばれる、やや深みのある濃い目の色合い、且つ、深さの中にも透明度の高い鮮やかな色が最高とされています。

ミャンマー・スリランカ・インド・タイ・オーストラリア等が産地ですが、インドのカシミール産のサファイアがもっとも美しく最高とされています。

「コーンフラワーブルー」と呼ばれる色目のサファイアはカシミール産です。
標高5千メートルの所で発見され、採掘されていましたが、現在では採掘が行われていないそうで、大変貴重なものとなっています。

ちなみに、カシミール地方は、「インド・パキスタン・中国」に跨る地域です。

他のカラーストーンと同じように、ミャンマー産のサファイアも評価が高く、セイロン産(スリランカ)のサファイアの評価も高いです。
「色目・テリ・透明度」の高い良質な原石が採掘される地方なのでしょう。

また、加熱処理されていないことが、価値・価格に大きく反映されることは間違いのないことです。
(通常は市場に出回っている殆んどが処理石なので、加熱処理されたものでも、インクルが少なく質の良いもので大粒のものは、ある程度の高さで取引されています。もちろん非加熱且つ良質なものほどではありませんが。)


ファンシーサファイアとパパラチアサファイア

ブルーの色目以外のサファイアをファンシーサファイアと呼んでいます。イエロー・ピンク・グリーン・バイオレット・ブラックなどで、それぞれに魅力がありますよ。

なかでも、ピンクがかったオレンジのサファイアで、「パパラチアサファイア(パパラチャサファイア)」と呼ばれるものがあり、高額で取引されています。
パパラチア(パパラチャ)とは、スリランカの方の言葉で「蓮の花」の意味です。(シンハリ語?)

ピンクが強すぎてもオレンジが強すぎてもだめです。その微妙な色合いが、パパラチアサファイアの魅力とされています。

日本では「日本宝石学協会」がパパラチアサファイアの鑑定での第一人者と云われています。


パパラチアサファイアは元々はスリランカ産のみでしたが、後にマダガスカル産で大量に産出されました。
ですが、マダガスカル産は特殊な加熱処理により、ピンクサファイアを色づけしていたのが発覚したため、世界的に信用をなくしたようです。

現在では、その鑑識・鑑別がされるので間違いはありませんが、スリランカ産がやはり本命といえるでしょう。


パパラチアサファイアのことは別として、マダガスカルからは、ルビー・サファイアの鉱脈が発見されて以来、イエロー・ピンクの良質のサファイアが産出されています。


どの色目にしろ、良質なサファイアは大変魅力的で貴重、且つ高価な宝石です。

その魅力と価値は今後も変わらないでしょう。最高の色目と透明度とテリのある、シルクの輝きの素晴らしいサファイアを見つけたら、財布と相談しながら即買い(こればっか(笑))です。









タグ:サファイア
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2010年04月18日

スピネル 王冠のルビー

レッドスピネル王族の宝石? スピネル

長い間、世界の王室の王冠に使われていて、ルビーと思われてきた宝石は、実は殆んどがスピネルでした。
鉱床がコランダムの鉱床に近かったのも、間違われていた原因のひとつでしょう。

イギリスの王冠に飾られている有名な「ブラックプリンスルビー(黒太子のルビー)」はレッドスピネルです。

スピネルの代表的なカラーは、ルビーに間違われていた通り、やはりレッドです。

「ミャンマー産」のレッドスピネルは高く評価されています。
その深みのある美しさは、ルビーに間違われたのも頷けます。
現在は「タンザニア産」のレッドスピネルも高く評価されているようです。
多くのレッドスピネルに見られる濃い目の深い色合いは、ガーネットの色合いにも似ていると思います。

その他、ブルー・ピンク・パープル等のファンシーカラーがありますがどれも綺麗です。
中でも「コバルトブルー」と称される色合いのブルースピネルは大変貴重なものです。

スピネル自体がルビーよりも希少性があり、その美しさも考えたらもっと評価されてもよい宝石です。(コレクターには、もちろん人気の宝石です)

ルビーより安価なので、その存在を知っているコレクターには良質なスピネルを手に入れやすいとも言えます。
タグ:スピネル
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2010年04月19日

宝石の輸入量 多い?少ない?

ダイヤモンドの輸入

宝石は日本にどれくらい輸入されているのでしょうか。
代表的なもので見てみましょう。


ダイヤモンドの月間輸入量としては、だいたい「17万カラット〜25万カラット」くらいです。

月間輸入金額でいうと、約「70億〜120億」くらい。多いのか少ないのか、私達にはちょっとピンときませんよね?

どの国からの輸入が多いのかと言うと、圧倒的に「インド」からの輸入量・輸入金額が多いです。

輸入量(重量)では、70パーセントを超えると思います。
金額でも40パーセントほどにもなります。

その次に、「ベルギー」→「イスラエル」→「香港」→「アメリカ」(ベルギーの二番は揺るぎなさそうですが、他は多少前後すると思います)
という順番で、その他「タイ・中国・ロシア・オランダ」等などから輸入されています。


ダイヤの以外の宝石では、人気のある「ルビー・サファイア・エメラルド」の輸入国は、「タイ」「中国」が多いです。

輸入量(重量)では、圧倒的に「中国」、輸入金額では「タイ」です。
他に、「コロンビア・スリランカ・アメリカ・ミャンマー・香港・ドイツ・ブラジル」などから輸入しています。

ドイツは意外ですが、以前は殆んどドイツからの輸入はなかったように思います。(ちょっと定かではありません)

月間輸入金額は、3億〜6、7億くらい。輸入量は、60万から多い月は120〜170万カラットくらいです。
(情報は若干古いので何卒御了承下さい)

う〜ん、なんか私達には想像付きませんね?


タイなど日本から沢山のバイヤーの方が商談に行っているようですが、最近政治情勢が不安定なので、どうなんだろう?ミャンマーも然りだと思いますが・・・

ただ、日本はミャンマー軍事政権をいち早く承認しており、ミャンマー(ビルマ)は、日本とは旧ビルマの時代から良好な関係を続けているようです。

ちなみに、欧米各国、特にアメリカ・イギリスなどのアングロサクソンの民主主義国家の国々は人権問題を含む民主化をめぐり対立しており、アウンサン・スーチー女史をはじめとする民主化運動政治犯の即時釈放を求めています。

逆に「中国・ロシア」等の社会主義国家の国々は軍事政権を事実上支持しており、中国は多大な経済的援助もしています。


日本は最近でこそ経済的援助をストップしているようですが、民主主義国家の先進国としては、他の先進国と比べ慎重論でいるようです。

2007年の反政府デモでは、亡くなった日本人ジャーナリストを含め多くの死傷者を出しました。
開かれた民主主義国家として、また、他のアジア諸国の中での先進国として今後の日本の対応が注目されますが、真の民主主義国家ではない日本は相変わらず中途半端のままなのでしょう。

posted by マーキス at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の輸入量 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エメラルド クレオパトラの宝石

エメラルド

この宝石も古くから人々を魅了してきた石です。現在でも根強いファン?は沢山いるのではないでしょうか?

特徴としては、「エメラルドグリーン」と称されるように、エメラルドだけが持つ、その独特の高貴なグリーン色は、エメラルドを想像した時、「エメラルドカット」と並んで、誰もが思い浮かべることでしょう。

エメはべリルの仲間で、モース硬度はスピネルと同じくらいの「7.5〜8」ですが、その特徴ともいえる結晶の性質により、割れやすいとも言えるでしょう。
(スピネルはそのような性質とは違い、宝石という用途の観点でみれば、ジュエリー製品としてとても向いている万能型?であるといえます)

エメラルドの宝石鉱山は紀元前からエジプトのファラオが開拓しており、絶世の美女?クレオパトラはエメラルドに魅せられ、「クレオパトラの鉱山」として自分の鉱山を持ったといいます。
古代に栄えた種族もこの宝石を神聖なるものとして崇めていたようです。

エメラルドは、その性質からインクルージョンがあるのが当たり前で、インクルの少ない良質な石を見つけるのは困難です。
ですが、性質から内包物があるのはある程度は当たり前と認識されているので、深みとテリのある良質な色合いがもっとも重視されます。

しかしながら、深みとテリ・透明度のある良質な色合い、且つ、やはりインクルージョンが少なく、しかも大きさの加わった全てが揃ったものが求められるものであり、そのようなエメラルドは当然少なく、大変貴重なものとなります。


エメラルドの色合いは、森林の色のような深い緑のグリーンとやや青みがかったグリーンがありますが、通常青みの少ないグリーンが良質と判断されます。
ただ、この判断は難しいと言えます。誰もが想像する美しいエメラルドグリーンとは、ホンの僅か青みがかった色ともいえると思うからです。

どちらにしろ、「薄い色」ではなく、色に深みと透明度及びテリがあるのがキーポイントといえそうです。
(多くの宝石に共通していえることですが)


良質なエメラルドの産地は「コロンビア」で、コロンビアの中でも「コスケス」にある鉱区でほとんどが採掘されています。
その他、「ザンビア」「ブラジル」「ジンバブエ」「マダガスカル」「パキスタン」「インド」「ロシア」などが産地ですが、ザンビア・ジンバブエ・ブラジルから良質なエメラルドが採掘されているそうです。

「トラピッチエメラルド」や「キャッツアイ」の珍しいものもありますが、それほど価値としては高くありません。


エメラルドはその性質から、オイル・樹脂等による「トリートメント処理」が施されている場合が多いです。
また、薬品等に弱いので取扱いには注意が必要です。ある意味、徹底して装飾品として扱うべきであり、それ以外は必ず外すようにすることが肝要です。
タグ:エメラルド
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2010年04月20日

ダイヤのカットプロポーション@

ダイヤのカットプロポーション@

P1000890.JPG
ダイヤには様々なカットがありますが、もちろん代表的なのは「ラウンドブリリアントカット」で、最もスタンダードなカットです。
通常はラウンドと呼んでいます。

17世紀にベネチアで考案され、ダイヤが最も美しく輝くカットとされています。


ラウンドブリリアントカットはキューレットを含む合計58面体のファセットで構成されています。

ファセットに関して、以前説明が簡略過ぎたのでもう少し詳しく説明すると、ファセットとは正確にはカットや研磨等を施した面のことをいい、テーブルの脇の部分は「ベゼルファセット」や「アッパーガードルファセット」、「スターファセット」などから構成されています。

つまり、そのような加工をされた面、あるいは自然にできた面(天然ファセット)もファセットといい、総表して「ファセットカット」などと呼びます。
角度の違う面で構成して光を屈折させ、ルースの内側からまばゆい輝きを見せるのが狙いです。
対照的なのが、丸い形・楕円の形の「カボッション」などです。

ですから正確にはテーブル面もファセットであり、クラウン部分は「4種類、計33面」のファセット面で構成されています。(ガードル含む)
ガードルより下のパヴィリオン部分は「3種類、計25面」のファセットです。(キューレット含む)


ブライダルジュエリーには、主にこのラウンドブリリアントカットが用いられ、正統で常識的且つ、清楚なイメージのカットプロポーションです。

メインストーンの周りに使う、「メレダイヤ」としてもよく使われています。

「メレ」とは小粒石のことで、通常0.2ct以下のダイヤを示しますが、実際にはそれほど大きくないものでもメインストーンにしてメレを散りばめたりしますので市場的需要としては、0.1ct以下のメレダイヤを使う場合も多いです。

メレだけを沢山散りばめた「ダイヤ バフェリング」(バフェとは石畳の意味)などのジュエリー商品も人気商品のひとつです。

また、リングの周りを同一の大きさ、同一のカット・形のダイヤで、1周ぐるりと並べた、「エタニティリング」があります。
「途切れる事のない永遠の愛」を誓う象徴として、結婚記念日等に夫から妻へ送られるリングです。
posted by マーキス at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤのカットプロポーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダイヤ 様々なカットで表情が変わる

ダイヤのカットプロポーションA


他の様々なカットプロポーション

ラウンド以外にも、もちろん魅力的な様々なカットがあります。
代表的なもので見てみましょう。

マーキスカット
P1000751.JPG両端を鋭くした楕円形のファセットで、個人的にとても好きなカットです。(当ブログ管理人のハンドルネームにしています)

ジュエリー製品としては、花びらを表現したり、メインのカラーストーンの周りを飾ったり、単品としてもとても魅力的なカットだと思います。
「マーキース」や「マーキーズ」と呼ぶ方もいます。

マーキスカットのダイヤをふんだんにちりばめた豪華なネックレスなど、大変見事で綺麗なものですよ。


プリンセスカット
P1010595.JPGその名の通り、高貴な?雰囲気を漂わせる正方形のカットです。
光の反射としては強いのですが細かく、それがやわらかで落ち着いた佇まいを魅せてくれる品のあるカットです。

スクエアカットのような大きめのテーブル面に底面をブリリアントカットで施した存在感のあるスタイリッシュなカットで、比較的新しいカットプロポーションです。

欧米で人気があり、最近では日本でも人気が高まっているようです。

エッジが欠けやすいので、ルースの取扱いには注意が必要です。


ペアシェイプカット
片方が楕円形でもう片方が尖っている涙型のカットで、ペアは「洋梨」の意味です。

中世ヨーロッパの貴族達がネックレスなどに好んで使ったハイジュエリーの大人の雰囲気のカットです。
上下(楕円と尖った部分)が非対称なので、独特のジュエリーデザインが楽しめるカットといえます。

リングの場合は尖ったほうを下に向けるので、指が美しく長く見えるデザインです。

様々なカラーストーンにも用いられるポピュラーなデザイン。


ローズカット
底面が平らなカットで、現在ではまず用いられないであろうカットです。古い時代の、いわゆるアンティークジュエリーのカットですね。

このカットは、ようはカット数が少なくてその分、光の屈折等によるルース自体の反射のキラキラ感は少ないです。

ただ、その分光が透過する率は高いはず。
そこでこのカットのルースを綺麗に輝かせるため、このルースのアンティークジュエリーの枠の殆んどはクローズドセッティングで、円枠の覆輪止めにしています。

つまり、ツメ止めで底面も見えているのではなく、底面が枠でスッポリ囲まれていて、上面のファセットのみ見せている枠作りです。

枠の底面の金属箔が鏡板となり、その反射を利用して美しく魅せる訳です。

古い時代は良質な石の採掘と計算されたカットではない時代でしたから、そのような枠作りでルースの質が若干おちるダイヤでも、全体的なフォルムの創意工夫により、お洒落なブローチ・ペンダント等が作られてきたようです。


バゲットカット
いわゆるステップカットで、長方形の形をしたカットです。これもカット面の少なさからキラキラ感は少ないダイヤといえます。

これは私が個人的に好きなカットのひとつです。
独特の透明感と煌きがあり、他のカットとは違う独自の存在感があります。
このカットを施すダイヤは、透明度が高い故に良質のダイヤが必要とされます。

透明感があるので、キズ・内包物が目立ちやすく、インクルの非常に少ないダイヤが必要であり、質の確かなダイヤに施されたこのカットの素晴らしい透明感と独特な煌きは何ともいえない魅力があります。

もう少し古い時代に比べると、パヴィリオンの部分も多角的にカットされているので、より素晴らし煌きを放ってくれます。


他にも、ハートシェイプカット(その名の通りハート型)、オーバルカット、テーパーバゲットカットや多面体のブリリアントカットなど、それぞれ特徴のある様々なカットがありますが、カラーや質に合っていて、何よりも自分が気に入ったものを購入するのが一番ですね。

あっ、写真がピンボケでイマイチです。申し訳ございません。
posted by マーキス at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤのカットプロポーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

ガーネット 古くから愛された守り神

ガーネット

ガーネットは古代エジプト・ギリシャ・ローマの時代から使い続けられ、愛されてきた宝石です。日本名では柘榴石(ざくろいし)です。

身に付けた者を守ってくれる守り神として、多くの冒険家たちが好んで使ってきた保護石で、友愛・真実・勝利の石です。
また、生命エネルギーを高める石ともされています。

属するものが多いガーネットのグループですが、モース硬度は大方7〜7.5。主にイメージされる色は「濃目の赤」です。
ガーネットのグループは他にオレンジ、グリーン、黄色などの色があり、ブルーはありません。

ガーネットのグループ・種類として、様々な名前のガーネットがあります。

グリーン系の「デマントイド」・「ツァボライト」やオレンジ系の「マンダリン」、他に「スペサタイト(スペッサータイト)」「グロッシュラー」「ヘソナイト」「アンドラダイト」「マリガーネット」、そして「ロードライト」「パイロープ」「アルマンディン(アルマンダイン)」など、様々なガーネットがあり、楽しませてくれます。


通常、ただ単にガーネットと呼ばれる場合は、濃い赤系の「パイロープ」「アルマンディン」を示す場合が多く、及び「ロードライト」もその中に含まれる場合も多いかもしれません。

「パイロープ」と「アルマンディン」は科学構成が違いますが、ちょっと見た目では区別がつきません。「ロードライト」はその中間ですが、これも見た目では区別がつかないと思います。

ガーネットの赤を象徴するこの種類のガーネットは、現在でも好んで多くの人に愛されていますが、市場価値・市場価格としてはそれほど高くありません。


市場価値として高いのは、 「デマントイド」・「ツァボライト」の美しいグリーンの色の石と、スペサタイトの仲間である、眩いほどのテリのある美しいオレンジ色の「マンダリン」でしょう。

また、珍しいものとして、カラーチェンジガーネットもあります。

上記のガーネットで質の良いものはコレクターに大変人気のあるもので、高く取引されています。

デマントイド・ツァボライト・マンダリンガーネットに関しては、また記事に取り上げてみたいと思います。
タグ:ガーネット
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2010年04月22日

サファイア タイで問題となった加熱処理

ベリリウム拡散加熱処理

通常、市場に出回っている宝石、特にサファイアなどのコランダム系の多くは加熱処理が行われています。

天然を起源とする色の非加熱といわれるサファイアに比べ、市場価格を安くすることで、提供する側・消費者双方が納得する形でバランスを保ってきました。

このような処理を「エンハンスメント」と呼びますが、天然石が本来持っている性質を損なわない範囲で処理される場合と考えられており、それ以上の処理の場合は、「トリートメント」と言われる処理となります。

コランダムの「エンハンスメント」とエメラルドの「トリートメント」などの種類が違う宝石で、通常よく行われている処理と認識されている場合と違って、同じサファイア、同じ種類の宝石においてのその違いは大きいものと言えます。


2005年の末以降から、タイのマーケットで「ベリリウム拡散加熱処理」を施した「ブルーサファイア」の存在が認められ大きな問題となりました。

なぜこれが問題になったのかと言うと、その処理方法では本来の天然石の性質を損なう可能性があることと、新技法の加熱処理であることで、国際基準の問題となること。

また、タイ側が明確な情報開示を怠っていることなどから大変な問題だとされています。

サファイアはダイヤなどと共に宝石全体のマーケットにおいて、 「3大宝石」と呼ばれるほどの需要とマーケットを誇っており、当然国際的な問題となるわけで、AGL(宝石鑑別団体協議会)やJJA(日本ジュエリー協会)などがタイで会議を行いました。

タイの処理工場では、このような処理をしてもヒーテッドサファイアと呼ばず、ナチュラルサファイアと呼んでいたそうです。


中央宝石研究所によると、「Be(ベリリウム)拡散加熱処理」が行われたブルーサファイアを分析すると、くもの巣状のテクスチャーや点状の包有物が十字状に交差して並んでいるなどの「Be処理」特有のものが観察されたようです。

このような問題は、何よりも情報開示と高度な分析が必要であり、タイ側の今後の対応が注目されます。

また、当然市場にこのような処理石が、その正体を知られないまま出回ることになるわけであり、タイ側の信用とそのことによるブルーサファイアの市場の動向に多大な影響を及ぼすことになります。

国際基準はおいといても、完全で誠実な情報開示がなされるのであるならば、そのような処理石として市場価値が需要と供給のバランスにより自然と価値・価格が定められて行くものでしょう。

真摯なる情報の開示が求められます。
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2010年04月23日

オパール 自然が生んだキャンバスの芸術

オパール

他の透明感のある宝石類とは一線を画す宝石のひとつがオパールです。

原石から取れる中でもガラス質で光沢があり、キャンバスを鮮やかな絵の具で飾られたような、「遊色」と呼ばれる綺麗な斑が現れるものが宝石にされます。

このルースの価値は、光沢があるのは当然として、他の宝石と同じようにカラット(重さ)も大事ですが、「遊色効果」が重要な位置を占めています。

遊色には、レッド・ブルー・グリーン・イエロー、及びホワイトなどがあり、特に赤色を多く含んだ鮮やかな虹色が浮かび上がるルースは、とても高価なものになります。

なにか戦隊ヒーローといっしょですね!


オパールにも様々な種類があります。
比較的安価で、且つ綺麗な「クリスタルオパール」というものは、その名の通り透明な地の中に様々な色の斑が現れたもので、別名「ウォーターオパール」とも呼ばれます。

産地はメキシコで、このメキシコ産には、ファイヤーオパールと呼ばれる、どちらかと言うと他の宝石に似た全体がオレンジ色をしたオパールもあります。

ファイヤーオパールは単色系が多いですが、遊色の斑が現れるものもあります。

オパールはオーストラリア産が有名ですが、オーストラリア産の平べったいルースと違いこのメキシコ産のオパールは、もう少し球形・楕円形に近い形をしたものが多いです。
また、ファイヤーオパールは他の宝石と同じような「ファセットカット」を施される場合も多いですが、クリスタルオパールは「カボッション」の場合が多い。


オパールの王様?はオーストラリアの「ライトニングリッジ」で採れる「ブラックオパール」」です。

その遊色の美しさは、他の宝石にはない独特の魅力があります。日本でもとても人気のあるルースです。

ブラックオーパールの裏面は、母岩がそのまま見えている場合がほとんどで、黒っぽい濃いグレーの色をしている場合が多い。
オパール全体にいえることですが、宝石となる部分が大きく採れる訳ではなく、母岩に薄く堆積された貴重なものだからです。

「ボルダーオパール」も母岩に宝石の部分が薄く堆積されたもので、母岩が部分的に見えたパーシャルなルースも普通に取引されています。

ブラックオパールもボルダーオパールも、その宝石部分は帯状?のものが、積み重なったものと言っていいかも知れません。


このオパールには「タブレット」「トリプレット」という、2層・3層に張り合わされて人工的に美しく魅せたものがあり、安価で雰囲気を味わえるものとして沢山出回っているようです。


オパールは珪酸鉱物であり、強度的には弱く、水分・温度の変化にも弱いのでその点を注意して取り扱わなければなりません。
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2010年04月24日

ツァボライト ガーネットのグリーンスター

輝くグリーン ツァボライト

P1010669.JPG
宝石の中では、まだ歴史の浅い新しい部類のルースです。

イギリスの地質学者がケニアとタンザニアの国境近くで発見したのが始まりで、その後、ティファニーが1974年にプロモーションし、世界中に知られることになりました。

名前の由来は、その地にある「ツァボ国立公園」(及びツァボ川?)の名前を取り、ティファニー社の社長が命名したそうです。


ツァボライトは私もとても好きな石で、その緑の輝きとテリの良さは大変美しいものです。

内包物にホンの少しのスラッシュインクル等が存在しても、質の良いルースはその濃く深い緑とテリのお陰であまり目立たず、僅かなインクルではその魅力を損なうものとはなりません。

ただ、薄い緑で色に深みがないルースはツァボと思わないほうが良いですし、そのようなルースは大方がインクルが多くて質のあまり良くないものが多く市場価値も高くないでしょう。
(あまり質の良くないものは、ビーズアクセサリーとして使われたりもします)

スピネルと同じく硬さがあり、その性質は宝石・ジュエリー製品として安定性があり、とても向いているものです。

種類としてはガーネットの一種で、 「グリーングロッシュラーガーネット」です。日本の市場では「グリーンガーネット」と呼ばれる場合が多いです。

通常、加熱処理等のエンハンスメントは行われない宝石で、常に自然の美しさを誇る宝石です。

大きさのあるルースは稀で、大きく質の良いルースは貴重なものとなり、コレクターに大変人気で市場価値が高いです。

大きくて質の良い、鮮やかなキャンディーグリーンのツァボを見つけたら、即買いです!
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2010年04月26日

トルマリン レインボーの電気石

トルマリン

この宝石もカラフルな色を持っている宝石で、レッド・ブルー・グリーン・イエロー・ブラック・ブラウン等、ない色がないと言われるほどのカラフルな色合い及びバイカラー・マルチカラーを示すものも多い。

故に「レインボーの宝石」とも言われますが、他の色彩豊かな宝石と違い、特に代表的なカラー?とイメージされる・云われるカラーがないことから、色彩豊かなことが特長とも言えるため「レインボー」の呼び名が使われるのでしょうか?
(比較的ポピュラーな色とされるのはグリーンです)

加熱しその後冷却することによって電気を帯びるので電気石と呼ばれていることでも有名です。結晶の両端にプラス極とマイナス極が存在するそうです。

ちなみに「バイカラー」とはひとつの宝石で二色の色に分かれているものをいい、双色の意味です。

世界中で採掘される宝石ですが、「ブラジル」「スリランカ」「南アフリカ」「ナイジェリア」「タンザニア」「ジンバブエ」「マダガスカル」等様々な産地があります。


赤色からピンク色をしているもので、様々な光の光源によりその色が変化しないもの、変化しない赤色を示すトルマリンを「ルベライトトルマリン」と呼び、トルマリンの中でも高く評価されているものです。


また、トルマリンの中では新しく発見された色として「イエロー」があります。「レインボー宝石」と呼ばれますが、イエローは最近発見された色といえます。
この宝石は、「カナリートルマリン(カナリア)」と呼ばれていて、アフリカで発見されました。コレクターの新たな品目とされたでしょう。

しかしながら、トルマリンの中で一番高価で価値があるとされるのは「パライバトルマリン」です。
大変貴重なものとされ、中々良質なもの及び大きなものは採れません。カラットあたりの単価は非常に高いものとなります。
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パライバトルマリン 希少性がさらに高まる魅惑のルース

特別なトルマリン 「パライバ」

ブラジルのパライバ州で近年発見されたこの「パライバトルマリン」は大変貴重な石です。
「パライバブルー」と呼ばれるエレクトリックなブルーの色合いは、その希少性もあって非常に市場価値の高いものとなっています。
特に高品質で大きなルースの単価は相当なものです。

パライバブルーにもブルーの強い色からグリーン色の強い色までありますが、その色の中でも最高とされるのは、ブルー色が強い色で、多くの宝石がそうであるように、「深い色合いと透明度とテリ」のあるものが最高とされます。

ややグリーンがかった色合いも非常に人気が高いが、あまりグリーン色が強すぎるものや、当然ながら薄い色の評価は低くなります。

しかし、希少性故にその薄めの色でも他の宝石に比べ、結構な高目の単価で取引されているようです。


パライバ州産は産出が減る一方です。隣の州からも採掘されるようになりましたが、それでも採掘量は僅かなものです。

今まで、パライバトルマリンは、ブラジル産のみを称して呼んでいましたが、近年その呼び名の定義が改められ話題になりました。

アフリカのナイジェリアなどからも産出されるようになり、国際的な動向に合わせ日本でも「銅及びマンガンを含有するブルー〜グリーンのエルバイトに属するトルマリン」は産地に関係なく「パライバトルマリン」と呼ばれるように改められ、業界では驚きの反応があったようです。

ですが、今でも一級品はブラジル産です。アフリカ産のパライバは色が薄く、その質は明らかに劣るようです。

AGLやJJAが他の産出国を認め若干幅が広がったかもしれませんが、良質のパライバが大変希少なものであることに変わりはなく、今後益々産出量が減って行く事は必至であり、良質なパライバは今の内に大人買い?をして置けば、その宝石の価値は今後も上がり続けることでしょう。

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2010年04月27日

マンダリン 煌くオレンジの閃光

マンダリンガーネット

この素晴らしく綺麗な宝石も比較的近年にナミビアの国境近くで見出された宝石です。

この鉱区は閉鎖されましたが、新たにナイジェリアで採掘され再びマーケットに登場することになりました。
(ナミビア産と他の産地との違いに関してはあまりよく知らないのでジックリ見比べてみたいです)

マンダリンガーネットの色は、他のオレンジ系の宝石とも違う眩いばかりのオレンジです。くすみのないオレンジのテリ具合は多くの人を魅了するでしょう。

マンダリンの魅力はその独特の色合いとテリなので、精巧なカットだとより美しさが増します。褐色の色合いが濃いものは避けたほうがよいでしょうし、マンダリンとは言えません。魅力も半減するでしょう。

「マンダリン」は「スペサタイト」の仲間です。スペサタイトはミャンマー・スリランカ・マダガスカル等様々な産地がありますが、マンダリンのような煌くオレンジの宝石は中々見つかるものではありません。
ガーネットの中ではとても希少ですので、値段もそれなりになります。(それでも「デマントイド」や「ツァボライト」ほどではありません)

あまり目にすることのない宝石でしょうが、質の良いマンダリンは本当に綺麗です。コレクションに是非入れておきたいルースです。


さて、「マンダリン」も含め、様々な個性で楽しませてくれるガーネットですが、その中でも一部の「パイロープ」には、宝石産業にとって大変重要な意味を持っています。
posted by マーキス at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月28日

パイロープ ダイヤモンドの指標

赤紫のパイロープが持つ もうひとつの重要な顔

ダイヤモンドは地中深くの安定領域に埋もれていたものが、噴火により様々な条件の合致により現れ発見されるものであり、ダイヤモンドを含んだ岩は噴火跡から採掘されます。

この岩が詰まっている噴火跡のパイプを「キンバーライト」といいます。
川底や川岸で採れるものは、そのおこぼれでしょう。

それは長い年月の風化により崩れ落ち、周りの地表・土が流れ込み他と見た目は同化し、探し出すのは容易なことではありません。

また、そのようなキンバーライトでも必ずしもダイヤが存在する場所とも限りません。
自然の様々な諸条件によって、偶然にもいくつかのキンバーライトの中にダイヤを大量に含んだものが存在するのです。


ただ、ヒントはあります。

ダイヤを含んだ岩が噴出されるとき、他の鉱物も一緒に噴出されます。その鉱物類はダイヤよりはるかに豊富です。

それらの鉱物はダイヤモンドの形成に深く関わっており、それらの鉱物がダイヤモンドを探し出す指標となります。

ダイヤが含まれているキンバーライトのそれらの鉱物の特徴と、そうではないキンバーライトで発見される鉱物の特徴には違いがあり、それがダイヤを探し出す手助けとなるのです。

ジョン・ガーニーという化学者が、ダイヤを含むキンバーライトから採取される鉱物の特徴を発見し、その指標となるひとつがクロムが多くカルシウムの少ない「パイロープ」でした。

「パイロープ」はアルミニウムを主成分とした柘榴石(ざくろいし)で、他にカルシウム・鉄・マンガン・クロムなどを含みます。
他に「クロム ダイオプサイド(クロム透輝石)」や「イルメナイト(チタン鉄鉱)」なども指標鉱物として、調査の対象とされたようです。


多分この調査方法の発見は、当時画期的なことだったのでしょう。
一大帝国を築いてきた「デビアス」にとっても、無視する事の出来ない脅威だったに違いありません。

「デビアス」の価格カルテルの支配の及ばないところに多くの供給源が現れることになれば、下手すればダイヤモンドの一大マーケットが根底から崩れる可能性もあるからです。

もちろん「デビアス」はその影響力と資本力、抜け目のない当時のデビアスの皇帝、オッペンハイマーの眼力により、その鉱山のほとんどを飲み込んで行ったのでしょうが・・・・・。
posted by マーキス at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ガーネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

ダイヤのカラーA

ダイヤのカラーの話し2

「ダイヤのカラーは何故「D」から始まる?」


ダイヤのカラーは御存知のように一番無色透明なカラーは「Dカラー」で、その「Dカラー」がトップカラーの位置を誇り最高とされており、それから順にE→F→G→Hと下がります。

では、なぜ「Aカラー」からではないのでしょうか?

カラーグレードの等級制がなされるようになったのは近年のことと思いますが、最初はAやBも使われていたそうです。

ですが、企業・会社によりAやBの色の定義がまちまちであり、顧客からの苦情も絶えなかったそうです。

当時はまだきちんと確立された制度というものが存在しておらず、様々な制度が混沌としていたようです。

そこで、新たに確立された制度を定める必要性が生じたため、その制度を確立するにあたって、今までの経緯からの混乱を避けるため、それまで頻繁に使われていたA〜Cの次の順番にあたる「Dカラー」を一番無色透明である最高の位置と定めたのです。


もうひとつの説として耳にしたことがあるのが、Dカラー以上のものも存在するであろう可能性を考慮して、あえてその上を残したという説です。

ですが、やはり前述した説のほうがはるかに説得力があります。

現在のDカラーでも人間の目で認識できる中の鉱物の最高の透明度を示している訳であり、例えその更に上が存在すると仮定してもその差は判断できないほど極々僅かの差のはずです。

それだったらそのまま「Dカラー」とすればよいだけであまり説得力がありませんし、ビジネスの世界で往々にある出来事のことを考えると前述の説がやはり正解なのでしょう。

ちなみに「Dカラー」の透明度は相当なものであり、仮にそのダイヤでできた板があった場合、その透明度はガラスの比ではないと思います。
posted by マーキス at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝石の特徴A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダイヤの研磨作業

ダイヤの研磨・カットの話し

ダイヤには「劈開(へきかい)」というものがあり、その劈開面に沿って石を割ったり削ったりします。

ダイヤモンドの結晶は、何重にも層が重なることにより平面をつくります。その層の目が「劈開面」であり、いわゆる石目と呼ぶものです。


ダイヤは他のものより硬いので、ダイヤを研磨するには同じダイヤでなければなりません。

ダイヤを研磨する円盤にブレンドされたオイルを塗り、そこにダイヤモンドパウダーを撒き、ダイヤを研磨する円盤に目的のダイヤをそっと触れさせながら研磨して「ウィンドウ(窓)」をつくります。

その窓から内部を覗き、亀裂(グレッツ)やキズ、斑点やくもりがないか、あるならばその位置の確認などして様々な判断を下し、限界のサイズを探りながら最終的な研磨に移って行きます。

大きな原石だと何面もの「ウィンドウ」をつくります。

ダイヤの原石は少し濁ったような色をしています。
つまり濁りの部分を研磨して「窓」をつくり、その後の工程のために内部の検査をするのです。

大きな原石のダイヤの場合は小さなダイヤを飲み込んでいる場合があり、そこは層の面が違ってくるので非常に気を付けなければならない場所です。
(木に例えて、その部分を「節」といいます)


小さな黒い斑点(カーボンインクル)などの斑点、あるいは小さなキズなどがある場合は、なるべく端の方に。そして出来るだけ「クラウン」の方に持ってこれるようにします。

「パヴィリオン」の方は光が沢山反射してくる場所なので、ここに「カーボンインクル」やキズ等があると目立ってしまい、宝石の価値が極端に薄れてしまうからです。
特に「キューレット」付近にあるとまずいでしょう。

(カーボンインクルも「節」と言うほどではありませんが、極々小さな小さなダイヤの結晶なのではないかと思います)


このような様々なことを考慮して、そのダイヤ・原石に合ったカット面の場所やあるいは、ラウンドにするか他のシェイプにするかなど、カットの種類等を決めて行きます。


大変細かな作業ですね!
自然の産物なので、ひとつとして同じものはないですから大変です。

特にすごく大きくて価値のあるダイヤの場合、下手したらとてつもない大金がパーになってしまいますから、その神経の使い方は並ではないのでしょう。

例え、びっくりするくらい大きな原石が見つかってもその素性によっては、研磨・劈開作業時に粉々になってしまう可能性もあります。

価値の可能性が高くなるほど、ある意味、博打のようなものなのでしょうね。


有名な「カリナン」の原石は、3106カラット!! 
当時3人の研磨師が8ヶ月掛かって9個の宝石に磨き上げたそうです。

なにか想像もつきませんが、一度でいいから観てみたいです。・・・というか欲しい!(笑)

この「カリナン」は「プレミア鉱山(現カリナン鉱山)」から産出されましたが、それに関しては次の機会に。



posted by マーキス at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤモンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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